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ふかふか谷の物語 22


ピヨリはふだんはとてもおとなしい動物です。
でも、体にいっぱい空気を吸い込んで、
ふくれて空に浮かんでると、
時々妙に怒りっぽくなることがあります。
ふくれっ面になるせいでしょうか、
それとも飛ぶ緊張からでしょうか。
変わりやすいものの例えに、
女心と秋の空なんて言いますが、
ふかふか谷ではそれにプラスして
女心とピヨリ心と秋の空と言います。

ツナスキン、危ないっピヨ!

突然ピヨリが叫びました。

なんだよ、ピヨリ
いきなりびっくりするっピヨだよ。
一体どうしたっていうのっピヨじゃないなの?

ピヨっと言わないようにしようとすればするほど
なぜかピヨっと言ってしまうツナスキンです。

すると、遠くの方の空から何やら棒のようなものが
猛スピードでこっちに向かってくるではありませんか!

ふかふか谷の物語 21


一方、こちらはツナスキンです。
浮かぶように空を飛ぶ鳥ピヨリと
快適な空の旅を楽しんでいるようです。
捕まっていると腕が疲れるから、と
ロープで簡単なブランコのようなものを
作って、ピヨリにぶら下げて座っています。

空の旅って気持ちのいいものだな、ピヨリ。

ツナスキンはピヨリに話しかけました。

そうだっピヨ
でも油断するでないっピヨ。

そうだね、安全は信用するな、
だった。

ツナスキンは空の旅に舞い上がっていた自分を恥じました。

ところでツナスキン、どこまでいくっピヨ?

ピヨリがたずねました。

そうだな、どこかの町までお願いするっピヨ。

ツナスキンは答えました。

するとピヨリは少し困ったように言いました。

どこかってどこっピヨ?
それにピヨリ言葉がうつってるっピヨ! 

ツナ缶がありそうな町まで頼むよ。
ふかふか谷の外の世界のことはピヨリの方がよく知っているっピヨ?

ツナスキン、またピヨって言ってるっピヨ!
それにツナ缶のことはピヨリにはわからないっピヨ!

ピヨリを怒らせては大変です。
ツナスキンは慌てて言いました。

ごめん、ごめんっピヨ。
ピヨってつい言っちゃうんだよ。
ツナ缶なら今ではどこの町にもあるらしいから。





ふかふか谷の物語 20

さーすらーおーおーぉぉー

次の曲はスピッツもカバーしている さすらい です。
この曲はツナスキン家のテーマ曲なのです。
どの家にもテーマ曲があるわけではありません。
ツナスキン家にはこの曲があったので、
酒に溺れてしまったサケスキン家や
自らがサバ模様になってしまったサバスキン家
とは違って、ぶれずに使命をバトンタッチできているのかもしれません。
この曲を歌うと自然と旅に出たくなるのです。

盛り上げにはかかせない8823(ハヤブサ)を経て、
最後の曲は 野生のポルカ です。
この曲はアイリッシュサウンドなので、
ヨーデルの合いの手も入れやすく
最後は大合唱で盛り上がります。

細道かける〜最高の野生種に〜

タマは一生懸命歌いました。
皆と声を合わせ歌っているうちに、今ツナスキンはどこかの細道を
駆け巡ってるに違いないと思えてきました。
だんだんと勇気が湧いてきたタマは

そうだ、明日あの方に会いに行ってみよう。
あの方ならきっとツナスキンがどうしているか
教えてくれるはず。

と、決心したのでした。







ふかふか谷の物語 19


太鼓、笛、アコーディオンの音色と
ヨーデルの歌声が谷に響きわたります。

よっ、まってました!

ご馳走はあらかた食べ尽くされ、
あちらこちらで酔っ払いのいざこざが起ころうと
していた会場は拍手と歓声につつまれました。

僕はきっとたびにでる〜

ふかふか谷ではスピッツの曲が流行っているので、
ツナスキンがよく口ずさんでいた曲からスタートです。

猫になりた〜い、き〜みの腕の中〜 ヨロレイホ〜

次の曲は、猫になりたい です。
もともとヨーデル楽団ですので、時々ヨーデル風掛け声が
入ります。
そうしないと調子が出ないのです。
猫になりたい の演奏が始まると
どこからか(主に酔っ払いから)やじが飛んできました。

俺たちはもう猫だぞー
猫になってるのに何が猫になりたいだー
そうだ、そうだー

会場は少しざわつきましたが
名曲ですし、猫としての誇りも感じられるので、
谷でも人気の曲です。
やじを飛ばした酔っ払いは女性陣に睨まれすっかりおとなしくなりました。





ふかふか谷の物語 18

タマはくわえていたあんぱんを落としてしまいました。
それをみたハナは

タマちゃん、何してるの!
それ、ミムラヤのあんぱんよ!

ミムラヤとはふかふか谷では名の知れた老舗のパン屋さんです。
特にあんぱんが美味しいと評判です。
くるみあんぱんが有名ですが、
最近ではあんクロワッサンが人気のようです。

コノハちゃんもそれをみて、

タマちゃん、またのどにつかえちゃったの!
プリンを飲むといいよ。

と言いました。
タマがハナとコノハの方を見ると、
二人はバケツに入ってるプリンをゴクゴクと
のみほしているところでした。
普段はお行儀のよいハナとクールで計算のはやいコノハの
とんでもない姿を見て、
タマはさらに青ざめてしまいました。

そこへ、太鼓の音とともに、にぎやかに楽団がやってきました。
ヨーデル楽団の登場です。




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Author:toonnote
小型電気釜で陶器を作っています。陶器、カフェギャラリー、うちの猫みん、など日々感じることを綴っています。

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